みやもと眼科のホームページは1996年6月19日開設されました。
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眼科の検査がよくわかる
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視力|近方視力|屈折|眼圧|視野|眼底カメラ|ERG|中心視野 |
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世界を席巻する日本製の屈折検査装置 赤外線CCDカメラとコンピューターを組み合わせる事により、その人の遠視、乱視の度数を瞬時に測定する事ができます。 この機械が開発されたのは20年程前で、現在全世界のオートレフクラフトメーターのほぼすべては日本製です。これは、IC、LSI、ビデオカメラ、小型モニターテレビなどすべての分野において、日本が世界の最先端を走っているために可能となったものです。 片方の目の測定は、3分程で終わります。痛くも、まぶしくもありません。しかし目が動くと、なかなか正しい測定結果ができません。そこで片方の目の測定を3回から5回程繰り返します。 小さい穴を覗きますと、遠くに景色が見えます。遠くの景色を見るような気持ちでリラックスをして下さい。緊張しますと、人間の目は近視になります。この傾向は小さいお子様に強いので、初回の屈折検査だけ決定できません。 繰り返し測定しても測定値が大きく変動したり、屈折度の測定結果が信用がおけなさそうな場合があります。その場合は、動揺する目の調節力を点眼薬で麻痺させて、目の屈折状態が安定した後に屈折度の測定を行ないます。これは仮性近視の検査にも応用されます。 仮性近視の場合には、この目薬をつける前と後で近視の度数が減れば、薬による治療効果がでると予想できます。 この薬は調節力を麻痺させると同時に、瞳を広げる効果もあります。そのために、眼底検査、眼底撮影も行い易くなります。屈折検査だけではなく、これらの検査にも使われます。ただし、この薬(散瞳薬)の効果は4時間程続き、その間瞳が開きっぱなしで、かなりまぶしい状態が続きます。- さらに近くの方が見えにくくなり、本は読めないでしょう。その間は自転車、自動車運転は危険です。4時間ほどたって目の状態が元に戻ってから運転を再開するのが安全です。 |
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風がでてくる自動眼圧検査器械にびっくりするでしょう。 近年なんと日本人の3.5%に緑内障がいることが判ったのです。発見されていない緑内障の方は、ご本人も気づかないうちにゆっくりと進行している可能性が強いわけです。 緑内障の疑いのきっかけは、目の固さ(水圧)の測定から始まります。正常の水圧は20以下ですが、外来にいらした時に20を越えている場合、緑内障を考えなければいけません。一回の検査時間は1分以内に終わります。驚かれるでしょうが、痛くはありません。目に風があたりますが、目には害がありませんのでご心配なく。 緑内障と診断されれば一生ものです。だから1回の検査では結論を下しません。日を変えて眼圧を測り、緑内障の状態が強く現れる負荷検査をしてみたり(わざと眼圧が上がりやすい状態にして測定をしたり)と様々な手を使い、間違いなく緑内障であるかないかを確認します。 |
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手間がかかるけれど、緑内障には大切な検査 眼圧検査で緑内障が疑われた場合、緑内障による視神経のダメージが進んでいないかどうかの確認します。 この視野検査は『まっすぐ正面を見たときに、正面から外れた位置でも光を感じるかどうか』という検査です。30分ほど時間がかかり、集中力を求められますが、痛くはありません。 緑内障は自覚症状が極めて出にくく、この検査を行う事により初めて早期の変化や、末期の進行の程度が確認できます。 もちろん緑内障で失明するのは、最近は発見が早いために殆どありません。それでも失明しないためには、原則として緑内障は定期的な視野検査と眼圧検査を気長に続けていく必要があります。また視野は疲れたとき、眠いときなどは感度が悪くなるのです。1回だけの視野検査の結果で一喜一憂する必要はありません。 緑内障は自覚症状が無いことが多いので、ついついおっくうになるでしょう。しかし症状を出さないことが目的です。緑内障は一生続くのですから、どうぞ肩の力を抜いてドックのつもりで気長にお付き合い下さい。 |
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眼底カメラには、『無散瞳カメラ』と『散瞳カメラ』の2種類があります。- 散瞳薬で瞳を広げた後に撮影致しますと、非常にきれいな眼底の写真がとれます。しかし、散瞳薬の効果が4時間ほども続くために、検査直後には運転して帰る事ができなくなる不便さがあります。 その為に無散瞳カメラが開発されました。眼底写真の画質も劣り、診断上も正確さを欠く事は仕方がありません。しかし、診断を急ぐ時には有力な武器となります。しかし、検査精度に歴然とした違いが出ますので、時間がある場合には、散瞳薬をつけた上での検査をお勧め致します。 眼底カメラで解る事がずいぶん沢山あります。動脈硬化の程度、視神経の異常、また1番大切な黄斑という場所が老化でいたんでいないかの様子は、そのまま映り、日付とともに、記録に残ります。 白内障があれば、目の奥がはっきり写りにくいので、見ていただいてもご理解され易いと思います。また写真はご本人及びご家族の方にも見ていただきますので、ご自分の目の様子を納得されるためにも極めて重要な情報を提供してくれます。 散瞳薬により瞳が広がるまでに40分程かかり、その後に写真撮影になりますから、およそ1時間程もかかってしまうのが欠点です。そのあとに3時間程瞳が広がった状態が続くわけです。従ってその日半日はかなりおもしろくない状態が続きますが、どうぞご容赦下さい。-結果がわかるまでに3日程かかります。次回の受診の時には、あなたの目の奥の様子について写真をまじえてご説明する事ができます。 |
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人間の体内で神経が活動する時、神経の細胞はわずかな電気を発生します。人間の目は、光が入りますと光に興奮し、電気を発します。脳から出る電気を捉えたものが脳波であり、目から出る電気は網膜電位と呼びます。その電気の波形が正常であれば、光を正常に感じるらしいと判断する根拠になります。 これは、聴診器で心臓の弁の響きが正常であるとき、その心臓は正常に動いているようだと推測をするのに似ています。 目の病気によっては、特徴のある電気の波があらわれます。だから正常の電気を出している目は、正常ではないかと考えられるのです。 |
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簡単なのに、とても鋭敏 ふつうは気が付きませんが、人間が文字を良く読める視力1.0の範囲は、手を一杯に延ばした距離で、親指の爪程の広さしかないのです。 これを具体的に表現すれば、本の一行を見つめているときに、隣の行の文字は読めないという事になります。人間の目はすばやく動く事で、この不利を感じさせないでいるのです。 1.0という視力は、実は目の中心で見たときだけに可能な視力です。これを『中心視力』と呼びます。それに対して、中心からはずれた場所でのぼんやりとした視力は、『周辺視力』といいます。『中心視力』は、眼球の一番中心の『黄斑』という部分が担当する視力です。 したがって、いくら白内障がなくても、『黄斑』がいたんでしまえば、視力は0・1以下になってしまいます。 最近多い『黄斑変性』という病気では、『黄斑』だけが強く老化し視力が落ちます。『黄斑変性』の検出に、中心視野検査は、簡便でしかも鋭敏なために、極めて有効です。 中心視野検査の目的は、黄斑部がきちんと機能しているかどうかの確認です。 その方法は、1辺20?程の方眼の中央部に書いてある小さな黒丸を見てもらいます。黒丸が見えないときや、この付近の方眼に歪みがある場合、最も重要な黄斑部の側に異常がある可能性が強いのです。この方眼のゆがんで見える範囲が大きいほど、また中心の黒丸に近いほど、『中心視力』に必要な『黄斑』が障害されつつある事を意味します。 この検査はこれだけの簡単な方法にもかかわらず、他のどんな検査よりも鋭敏に『黄斑』機能の異常を検出する事ができるのです。しかも貴重な利点としては、自分で手軽にできる事です。 そこで当院では、黄斑部に異常がでそうな方には、名刺サイズの中心視野計をラミネ−ト加工したものをプレゼントしております。どうかご自分で検査して異常が進行していないかを、チェックして下さい。 |
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